会報2018年11月28日(水)本年度第20回(通算2341回)例会


2018年11月28日(水) 本年度第 20回(通算2341回) 例会 

点鐘、ロータリーソング、ロータリーの目的(第一例会のみ)、スマイル握手】

 

会長あいさつ

<弘中司嘉子 会長エレクト>

皆さんこんにちは。会長代行は初めてなので緊張しています。何を話して良いか分からないのですが、冬なのに雪が降らないですね。12月はドカ雪が来る予報ですので、皆さん除雪対策を今のうちからしておいて下さい。

本日のお客様のご紹介です。ロータリー財団 部外卓話をいただく、恵庭市 保健センター 医療顧問 医師 南秀樹 様をお迎えしております。以上です。今日一日よろしくお願いいたします。

 

本日のお客様

恵庭市 保健センター 医療顧問 医師 南秀樹 様

 

幹事報告

お疲れ様です。回覧の内容です。先日講演いただいた、クールチョイス賛同書に、まだ記入をしていない方で、賛同できる方は記入お願いします。各テーブルに置いてあります賛同書ですが、緑色のマークが付いているのが法人向けで、無いのが個人向けです。アクトより10月の活動報告がきています。最近は毎月届くので活動内容が見えるようになり安心しています。商工会議所から新年恒例会のご案内がきております。第7グループの第2回会長幹事会が12月5日に行われます。回覧にありますCDですが、恵庭青年会議所主催で進めた事業で、恵庭のご当地ソングを作った方がいます。聞きたい方は貸し出します。以上です。

 

委員会報告

<秋山 会計>

こんにちは。会計からです。来週までに年忘れの会費を集めたいと思います。今日帰りに声を掛けていただくか、来週出席していれば、私か野呂副会計に会費の方よろしくお願い致します。まだ出欠を出されていない方がいましたら、事務局までお願いします。宜しくお願いいたします。

 

 

<親睦活動委員会 小野田委員長>

 皆さんお疲れ様です。11月の誕生日プレゼントを贈呈したいと思います。

11月27日 早瀬会員、11月15日 斉藤会員、野呂夫人、増川夫人、以上です。おめでとうございました。

 

 

 

  

 

 

本日のプログラム<ロータリー財団 部外卓話>

■ロータリー財団委員会 川原委員長より紹介

国際ロータリーとしては、全世界からポリオを撲滅しようというのが大きな目標になっています。それで、皆様から浄財をいただいたりして活動をしています。昔は小児麻痺といいましたが、若い人たちにとっては、よその国の話という認識かも知れませんが、ポリオは伝染性が高く大変危険なウイルスであります。今回、改めましてポリオについてのうんちくを、小児科医の南先生をお迎えして講話という形でお願いいたしました。雑談を含めて、これまで経験されたことをお話しいただきます。

先生の略歴としては、お手元にありますとおり、北海道大学医学部医学科を卒業。聖路加国際病院の小児科医に勤務、その後、北海道大学小児科に勤務され、続いて、千歳市立病院小児科の医長を経験されました。さらに、函館中央病院小児科の医長を経て、柏木にある旧尾形小児科医院のあった場所に昭和60年に南小児科として開業され、現在に至ります。平成23年4月から、恵庭市の保健センター顧問として健康相談などを担当されています。それでは、先生にポリオに関するお話しをお願いいたします。

 

■恵庭市保健センター顧問 南 秀樹 先生

私は東京出身ですが、祖母の住む田舎が栗山にあり、叔父さんが内科の開業医をしていました。東京ではポリオの話を聞いたことがなかったのですが、高校1年生の頃にそこへ遊びに行き、夕張というところでポリオが流行っているという話を聞きました。その時に、初めてポリオという名前を知りました。

医者になってからは、ポリオというものを見たことがありません。麻痺して後遺症が残った方は何人も診察したことはあるのですが、実際にウイルスに感染して熱が出て、それからいったん熱が下がり、後に熱がまた上がり麻痺が起きるということを医者になっては見たことがありません。私は昭和45年に卒業したのですが、私より5、6年前の人はポリオの急性期を見ているようです。本日は、知っている範囲でポリオについてお話ししたいと思います。

ウイルスにより発症する病気としてポリオのほか、インフルエンザ、風しん、はしか等がありますが、何でポリオは撲滅できるのかというと、ポリオは1型、2型、3型しかありません。かたやインフルエンザは、144種類も型があり、すべてを網羅するワクチンはできない訳です。インフルエンザ等は、豚とか鳥にも感染します。人間以外にも感染するウイルスは撲滅することはできません。ポリオは3種類のみであり、人間にしか感染しません。こうしたことからポリオには有効なウイルスができた訳です。

ポリオに罹ると、95%はまったく症状が出ません。4~5%の人に咳、鼻水、嘔吐、下痢といった症状が出ます。その後、残りの0.5~1%の人に、髄膜への感染が起こります。普通はポリオに罹ると、咳、鼻水、熱が出て、一回下がるのですが、また熱が出た時に麻痺が起こる訳です。麻痺は運動神経に起こり、手脚が動かなくなります。一回麻痺してしまうと、もう治療法がなく、一生麻痺したままとなります。途中で良くなって麻痺が治り、その後20年とか30年経ってまた麻痺が起こるという人もいます。

私は昭和45年に卒業し、5年間東京におり、その後北大に来た時に小児科の先生に聞いたのですが、夕張に出張した際、髄膜炎の子ども4~5人を並べて、脊髄の液を取って髄膜炎かどうかを調べるのが一番の最初の仕事だったそうです。その当時の先生方は、ポリオの急性期を見ておられるのですが、それから5年くらい後の私たちの世代ではそういう病気の人を見たことがありません。ですので、実際どうなんだと問われても、難しいところがあります。

ポリオに一回罹ると、症状がまったくない人でも、ウイルスを1カ月とか2カ月と出し続ける訳です。症状がないので、見た目元気な人が、周囲にまき散らすことになります。1960年の6月に夕張から流行が始まって、北海道でものすごく流行りました。どうして夕張かと言うと、炭鉱の住宅では水道が道内でもかなり普及していたそうです。だから、ウイルスを出し続ける人がいて、それが水源地とかに入ってしまうと、それが夕張全体に広がることになるのだろうと思いました。そのため、私が夕張の炭鉱病院にバイトで行った際は「夕張で水道の水は飲まないように。自販機で買ってください」との申し送りがありました。私が行った昭和50年でもその様であったので、最初の頃はもっと汚かったのではと思います。

北海道で1960年に1609人の麻痺した患者さんが出て、106人が亡くなっています。全国では6500人でしたので、いかに北海道が多かったということになります。1961年にカナダとソ連から生ワクチンを輸入して、7月21日から1カ月の間に、6カ月から3歳までの子ども1300万人分に飲ませています。ワクチンの導入前には5606人いた患者さんが、1962年には63人に減りました。それから1981年には日本から野生型ポリオのウイルスはいなくなりました。ですから、これと同じことを世界中ですれば、地球上からポリオは無くなる訳です。

日本と同じように2000年には西太平洋の地域でポリオがいなくなり、2002年には欧州で無くなっています。その頃は「インドでポリオのウイルスがいなくなれば、全世界からポリオは無くなるのでは」と言われていました。インドは、人口が多く貧しい地域もあるのでワクチンを飲ませられないのでは、と考えられていました。そして、2007年にビル・ゲイツさんが1500億を投じて財団を作り「世界からポリオを無くそう」という撲滅の運動を始めました。ビル・ゲイツやWHO、ロータリークラブの方々が一生懸命活動されたお蔭で2011年に、インドでポリオが撲滅されました。

しかし、現在もナイジェリアで53人、パキスタンで93人、その他パプアニューギニアやソマリアで時々ポリオの野生株による麻痺の人がいるようです。そして、2018年10月29日にイラクで2歳以下の子22人に麻痺が起きて、その内10人からポリオが確認されました。このように数カ所だったポリオが、現在ではさらに拡散しているというのが現状です。

ポリオの撲滅は、麻痺を起こす人が2年間誰も出なかったことを基準とします。一番の要は、ワクチンに当てるお金がない国があるので、今の状態を保っていないと、広がると絶対防ぐことはできません。アフリカなどワクチンの無い所では、お金を補充するためにも寄付することが大切になります。

 

<南先生より、ポリオ募金へご協力を頂きました。誠に有難うございました。>

 

ニコニコボックスの紹介

会 員 名 提  出  理  由 ニコ数
川口了久 南先生ありがとうございました。
秋山有洋 江別ロータリークラブ 卓話無事終わりました
野呂雅樹 誕生祝ありがとうございます
斉藤茂生       〃
小野田正和 みなみ先生ありがとうございます

合計 5口でした。ご協力有難うございました。

 

本日の出席状況

出席者28名、メイクアップ6名、合計34名、出席率70.84%

 

次週のプログラム

12月5日は、クラブフォーラム、国際奉仕委員会、世界社会奉仕委員会の会員卓話です。各委員長、よろしくお願い致します。以上を持ちまして、本日の例会を終了させていただきます。この後理事会がありますので理事の方よろしくお願い致します。

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